ゲストハウスが閉店したことによって専業主夫になってしまいました。約半年間育児をしてきて感じたことを書いてみます。
僕たち夫婦は2019年10月に子供が生まれ、年内はじょんへさん(妻)も出産休暇で家にいましたが、2020年1月からは再び会社に出勤しています。韓国でも出産休暇(三ヶ月)の後に連続して育児休暇(半年から一年)も取得することが多いようですが、我が家の場合はじょんへさんの希望もあって、出産休暇後すぐに復職することとなりました。育児休暇は子供が満8歳以下であれば取得できようなので、いずれタイミングを見て使うことになると思います。
僕が育児を担当するようになった2020年1月当時は、まだコロナウィルスの影響もなく、ゲストハウスを運営しながら育児もしていました。兼業主夫ですね。昼間は子供の面倒を見て、夕方じょんへさんが会社から帰って来てからゲストハウスの仕事をする生活でした。チェックアウトが多かった日などは掃除を完了した時点で23時近くになっていることもあり、正直体がキツかったですね。3月末にゲストハウスを閉じてからは育児に専念できるようになったので、多少マシになったかなと思います。
さて動画の中で、僕はじょんへさんほど子供の泣き声に敏感ではないという話をしていますが、そのような研究は世界中でされているようです。母親は子供の泣き声に対して脳の本能的な部分が反応し即座に体が動くのに対し、父親は大きな音として認識したのちに「泣いている、どうしよう」という思考の末に動き始めるということです。人によって個人差はあるでしょうが、じょんへさんの話を聞いた感じでは、僕たち夫婦にも当てはまる話のような気がします。
じょんへさんは子供の泣き声を聞くと頭が割れそうに痛いと言います。僕だって子供の泣き声を聞き続ければ、何も感じないというわけではなく、当然不快には感じます。ただ、頭が痛いという生理的な不快感ではなく、イライラとした感情的な不快感です。普段何かにイラっと感じることがあってもすぐに怒りが爆発するわけではないように(たまにそういう人もいますが…)、怒りの感情というものは理性によってコントロールできます。それに対して生理的な不快感はコントロールしようとしてできるものではありません。例えば僕は黒板を引っ掻く音がかなり不快に感じますが、一日中耳の横でずっとそれをされたら、やはり精神的に狂いそうになるのではないかと思います。
また、出産後の母親はホルモンバランスの急激な変化によって、精神的にストレスを感じやすい状態になるということです。そのせいで夫婦仲が悪化するケースもあるらしいですね。対して男親にはそのようなホルモン起因のストレスは無いはずなので、そのような夫婦関係の悪化を防ぐことができるというのも、男性が育児をするメリットと言えるかもしれません。個人的には、自分が外で仕事して家に帰るといつも妻がイライラしているという状況の方が、育児によって体が疲れている今の状況よりも、精神面では圧倒的に辛いような気がします。欲求段階説から考えても、肉体的疲労によるストレスは単に生理的欲求から来るものですが、夫婦の不仲によるストレスは社会的欲求であったり承認欲求の不足から来るものなので、より高次のストレスになり得るのではないかと思います。
そんなこんなで、専業主夫生活にも意外とメリットはあるのかなと思っている今日このごろ。出産から約半年、じょんへさんが楽しそうに暮らしているのを見て、体はしんどいですが僕も幸せです。