僕たち夫婦は2018年に雲峴宮(ウニョングン)で韓国式の伝統結婚式を挙げました。
雲峴宮は仁寺洞(インサドン)の近くに位置する古宮です。景福宮や昌徳宮などの五大宮に比べると知名度は低いですが、韓国の古宮はどこもカラフルな建物が多いのに対して、雲峴宮は無駄なものを省いた洗練された印象です。シンプルなデザインが好きな僕ら夫婦の好みにも合っていて、下見に行ってすぐ「ここだ」と思いました。
雲峴宮は李氏朝鮮最後の王であり大韓帝国最初の皇帝でもある高宗の父、興宣大院君が居所にしていた場所です。日韓の歴史を学んだことがある人にとっては見覚えのある名前ではないでしょうか。
結婚式の費用も、他の伝統結婚式を取り扱っている施設と比較してかなりリーズナブルでした。オプションを色々付け足していくとそれなりに高くなるようでしたが、僕たちはBGMの演奏のみを追加しました。韓国の一般のウェディングホールでも式場代は安く設定されているものの、提携の花家で装花を頼まないといけないなどプラスアルファの費用がかさみ、なんだかんだで数十〜百万ウォン程度かかると聞いたことがあります。僕たちは式場代が約150万ウォン、それ以外の諸々含めても300万ウォン程度に収められたので、かなり経済的な結婚式だったかなと思います。
式自体も粛々と、和やかな雰囲気の中で進行しました。
僕たちの結婚式では、僕の母は着物、じょんへさんのお母さんは韓服を着ることになっていたため、当日の朝も別々に着付け、メイクアップを受けてもらいました。僕とじょんへさんもそれぞれの母親に付き添っていたため、別行動。僕の母の着付けに予定より少し時間がかかってしまい、結婚式会場で新婦を少し待たせてしまいました。申し訳なかったなと思います。韓国人同士の結婚の場合は、両家のお母さんが一緒にメイクアップを受けるというケースも多いようですね。付き添う側の立場としてもその方が楽だったかなと思います。
雲峴宮がそこにあり続けるように、僕たち夫婦もいつまでも変わらず仲良く過ごしていければ良いなと思います。